Thursday, May 13, 2010

ボルダリング

先週のことだけれど、初めてのボルダリング体験に行ってきた。
折角取った休暇に雨が降ってしまったので、屋内で楽しめることをしようと思って。
探し当てたのは、名古屋市天白区にある「クライミングジム・エイム」だ。
http://www.climbing-aim.jp/index.html

初めて中古カメラ店に行った時の雰囲気に、少し似ていた。クライミングをこよなく愛する人達が、静かに大切に守っている場所のような感じがして、門外漢の素人に邪魔されたくないといった空気をどこか感じてしまう。
クライミング用のきつめのシューズとチョークを借りて、ジムオーナーの少々分かりづらい説明を受けると、あとはただ登るだけ。数メートルの壁を前に、初心者向けのコースを探しては登り、また次のコースを探しては、登る。壁そのものは数面あるのだけれど、初めての人間が登れるコースは限られてくる。少しでもコースの難易度が上がるともう登れなくなってしまうので、結果的に何度も1つのコースに挑戦することになる。

この極めて単純な営みが、やり始めてみると、とても楽しかった。
最初に感じた若干の据わりの悪さのようなものも忘れて、熱中してしまった。
わずか数メートル、1つのコースで利用するホールドは数個程度のものなのに、とても難しく、そしてかなり疲れる。特に、握力と前腕部の消耗が激しい。結局、2時間近くも続けてしまったのだけれど、休憩を挟みながらでないと、とても続かない。
でも、やっぱり楽しいんだ。
悪戦苦闘しながら1つのコースを登り切れた時の、嬉しさと爽快感。
ただ登る、というシンプルな身体動作の中にある、遊びの原点のような感じ。
ある種の人達が取り憑かれてしまうのも頷ける。
帆南を連れていったので、残念ながらパートナーと一緒に登ることはできなかったけれど、家族や友達、仲間と一緒に挑戦すると、もっと楽しめるような気がする。
いつか帆南も登るかなぁ。

ちなみに、ボルダリングはラグビー選手のトレーニングとしても良いかも。
基礎的な身体能力と、身体の使い方を体得できるのではないだろうか。
ウェイトトレーニングを否定するものではないのだけれど、本当にグラウンドで要求されるパワーや身のこなしというのは、こういったより原始的な所作の中にこそあるような気がします。元木さんが穴を掘ったように。