ややHONZ的ではない本のことを。
実は、写真はとても好きだ。昔はそうでもなかったけれど、最近は写真を見ることも、撮ることも、アルバムにすることも、とても楽しいものだと常々思っている。ただ、撮ってプリントする量は、ここのところかなり減ってしまったけれど。iphoneは良くも悪くも気軽すぎるので。
さて、青山裕企。『ソラリーマン』や『スクールガール・コンプレックス』で話題になった若手写真家だ。本書は、そんな著者が肩肘張らずに友達感覚で語った「写真へのいざない」といったところだろうか。新書だけれど、カラー写真が幾つも散りばめられていて、パラパラと眺めているだけでもそれなりに楽しめるのは、結構うれしい。
著者自身が書いているように、写真は、撮る人が違えば決して同じものにはならない。
それは「写真には『視点』が写るからだ」という著者の指摘は、極めてオーソドックスな写真観で、全くその通りだと思う。なので、ちょっと俗っぽい書き方になってしまうけれど、例えば「スクールガール」を撮る時に、ここだよなあと思うポイントなんかも当然違うんだよね。
そう考えた時に、俺、ちょっとポイントが違うかも、とか思ってみたりして。
まあ、これ以上色々書いても仕方ないかな(笑)。