Monday, October 18, 2010

detail

10月17日、日曜日。東海学生A2リーグ、第3節。
名古屋大 65-5 南山大(14:00K.O. @長良川球技メドウ)

今シーズン4試合目で、ようやく初勝利。
力量差のある相手ではあったけれど、きちんと勝利できたのは良かった。
きちんと、というのは点差ではなくて、チームの方針を意識して闘えたということだ。後半にリザーブとの入替をしても、ゲームは安定的にコントロールできていた。恒常的に2チームを構成できず、どうしてもBチームの経験が蓄積できないチーム事情を考えると、これも収穫だった。

とはいえ、本当に大切なのはこの先だ。
東海学生リーグはやや特殊な構成となっていて、6チームで構成されるA2リーグの中から上位2チームがA1との入替リーグに望み、残る4チームで総当たりの順位決定リーグを闘うことになる。最終的なリーグ順位はこれによって決まるのだが、要するに同じチームと2回闘う必要がある訳だ。つまり、相手の力量や手の内をある程度知った上で、如何にして再戦をモノにできるかが問われることになる。

A2というリーグをみると、南山大を除いて、どこもチームの力量が拮抗している。現時点では中部大が頭1つ抜け出しているが、彼等でさえ明確な力量差を持っている訳ではない。10回ゲームすれば、5勝5敗になるようなチームばかりだ。

チームが本当に強くなるためには、これを10勝に、少なくとも9勝1敗にしていかないといけない。このレベルの相手に1度勝つことは、実はそれほど難しくない。恒常的に、安定して勝てる力をつけるのは、それとは全く異なるレベルのことなんだ。
今年はもう可能性がなくなってしまったが、A1という上位リーグを目指すにはこのレベル、つまり「何度戦っても勝てる」レベルにまでチームを持っていくことが必要になる。

開幕戦からの3試合を振り返ると、どのゲームにも勝機はあった。
勝負の世界にifはないけれど、ゲームの綾次第では3勝していてもおかしくはない。
でも実際には、3敗している。紛れもない現実だ。これが何を意味するか。

まだ、ゲームの綾を取れない。これも1つの見方だろう。
でも本当は、綾で勝つレベルでは足りない。ベーシックできちんと勝たないといけない。
この差はとても大きくて、それに気づかないと、「上位リーグ昇格」を本当の意味でのチーム目標に設定できない。チームが拘るべき「ベーシック」をどこに設定するか、自分達自身を追い込む目線の厳しさは、こんなところから決まってくる。

今シーズンに残されたゲームは4試合。
来週の淑徳大戦を終えると、A2の順位決定リーグが始まってくる。
この4試合をきちんと勝ち抜いて、チームを1つずつ高めていかないといけない。
昨シーズンよりも順位を上げて、名古屋大のベーシックを確立していくことが大切だ。

そのために必要なのは、実はとてもシンプルで単純なことだと思っている。
detailに拘ること、これに尽きる。
ブレイクダウンで低くヒットする。倒れない。
プレーが終わったら、すぐ次のスタートを切る。
抜かれないタックルではなくて、倒すタックル。倒した後、自分が先に起き上がる。
ダウンボールを丁寧に。SHのために、優しくダウンボールする。
SOがキックした瞬間に、チェースするCTBはトップスピードになっている。
SHは自分の手からボールが離れた瞬間、次のポイントに向けてスタートを切っている。

結局のところ、ベーシックというのはこうした小さなdetailの蓄積でしかないんだ。
だからこそ、小さなコンテスト、小さなサポートプレーに妥協しない。ゲームの綾というのは、実はこういう小さな局面の中にこそ転がっていることが多い。これを常に相手よりも1歩早くモノにしていくことで、チームに自信が生まれてくる。それが22人全員に広がっていくことで、チームの厚みになっていくんだ。ベーシックとはそういうもので、これを80分間継続できる実力をつけていかなければいけない。
そして、そのためにすべきことは分かりきっている。
日々の練習において、detailに徹底的に拘っていくことだ。

練習のクオリティを決めるのは、detailなんです。

Monday, September 13, 2010

トイレの神様

植村花菜さんというシンガーのことが、以前から好きだった。
荒井由美の名曲『やさしさに包まれたなら』のカバーを聴いたのが最初だった。
http://chainmusic.blogspot.com/2006/05/blog-post.html

先日、日本経済新聞社の現役デスクと元記者の方による社内研修があった。
その時に配布されたテキストの末尾に、日経MJヒット商品番付が掲載されていたのだけれど、2010年上期のランキングの一番下に、小さく彼女の名前があった。
「トイレの神様(植村花菜)」って。

研修の中で触れられることも、グループディスカッションで誰かがコメントすることもなかったけれど、とても気になった。『やさしさに包まれたなら』のシングルを買って何度も聴いたのは、もう4年前のことだった。最近では声のない音楽ばかりを聴いていて、あの時買ったシングルを聴くことは、もうほとんどなくなっていた。その後、成長著しい帆南がCDの棚に手を延ばしてしまうこともあって、リビングに置くCDの枚数を減らしてしまい、もう今では、日常的に流しているCDの棚に置いてさえいない。でも、素敵な声の女性だったなぁと、とても嬉しい気持ちになった。

今日、折角の日曜日にも拘らず、軽井沢で合宿研修があった。
アントレプレナーセンター代表取締役社長の福島正伸氏による講演を聴いて、本当は1泊した後、翌日のセッションに臨むところを、業務が入ってしまった為に、夕方過ぎで軽井沢を後にした。新幹線で東京に戻り、晴海のビジネスホテルにチェックイン。晩ご飯をコンビニで買った弁当で済ませると、PCを立ち上げてちょっとした仕事に取り掛かった。

そうしたら、何故だかトイレの神様のことが気になって。
You Tubeで聴いたんだ。

トイレの神様/植村花菜
http://www.youtube.com/watch?v=Z2VoEN1iooE

泣けてしまうような、とても素晴らしい曲だった。
だから今晩は、もう十数回もこの曲をリピートしてしまっている。
4年前にblogに書いた感想は、今でも変わっていなかった。
じんわりと沁み込んでいくような歌声。声そのものが、もう本当に魅力的だ。
詩も勿論良いのだけれど、ただの詩ならば読めばいい。
やはり声だと思う。声が、詩を本当に良いものにしているような感じがする。

聴いてみてください。
きっと、何度も聴きたくなってしまうと思います。

Monday, August 30, 2010

Open Officeと野村誠

この週末は、帆南を連れて2つのイベントに参加した。
どちらも楽しくて、良い思い出になりました。






まずは金曜日。
この日は会社の"Open Office"に家族を招待したんだ。
毎年このくらいの時期に開催されているOpen Officeだが、参加するのは今回が初めてだった。帆南も1歳7ヶ月を過ぎて、かなり自由に動き回ったりできる頃なので、ちょうど良かったかなと思う。
名古屋事業所は規模も小さいので、子供向けの企画は2つだけだったけれど、自分で簡易プログラムを作って玩具のクルマを走らせる"ROBOLABO"は、小学生くらいの子供達が楽しそうに遊んでいた。当然ながら帆南にはまだ難しいのだけれど、プログラムの制御でくるりと方向を変えるクルマに興味津々の様子だった。その後、自席のあるフロアまで上がって、日々お世話になっている2人の秘書さんに挨拶に行くと、最初は少し緊張気味だった帆南もすぐに2人に慣れてしまって、もう大喜びで遊び回っていた。ヒトが少なくてかなり寂しい名古屋のフロアだけれど、ある意味ではおおらかな場所でもあって、こういうイベントでは、フロア全体が1つの家族のような優しさがある。そんな訳で、どこか温もりの感じられる楽しい1日になった。






そして、土曜日。
今度はあいちトリエンナーレで展開されているパフォーマンス・アートの1つ、野村誠さんの『プールの音楽会』に参加してきた。愛知芸術文化センターの近くにある富士中学校の3階建て校舎の屋上プールが、その舞台。25m、5レーンの小さなプールに100名の観客を集めて、野村誠さん率いる総勢12人のパフォーマーが5曲を「演奏」するのだけれど、なかなか楽しい音楽会になった。
クロールやバタフライで泳ぐスイマーのキックやスクロール。跳ね散る水飛沫。飛び込み台やプールの縁を叩く音。プールの中を歩きながら演奏されるピアニカやリコーダー。小さなプールの中で作り出される様々な音が集められて、1つのパフォーマンスとして構成されていく。観る方も真剣勝負といったぎりぎりの感じでは全くなくて、むしろ肩の力を抜いて、パフォーマー自身が「楽しみながら演じる」ということに重きを置いて、「楽しむ」ということ自体を伝えようとしている感じだった。
30分程度の短い音楽会だったけれど、ところどころユーモアもあって、素直に楽しみながら観ることができた。誰かが作ったゲームがなくても、お金をかけなくても、こんな些細なことでヒトは真剣に遊べるんだよ、って。

ちなみに、屋上プールというのがまた良かったんだ。
あの小さな飛び込み台。中学校のプールでさえ、飛び込み台ってあんなに低かったかなあ。そして、太陽の光をたくさん浴びて、きらきらと光り輝いていた水面。中学生の頃をもう思い出せないけれど、あの時、プールはこんなにも綺麗だったのかなあ。

なんだかとても、いい感じだった。
あの屋上のプールが。

Saturday, July 17, 2010

モリコロパーク

帆南を連れて、パートナーと3人でおでかけに。
向かった先は、愛・地球博記念公園。通称モリコロパークだ。
http://www.aichi-toshi.or.jp/park/park(HP)/morikoro/index.html

2005年の愛・地球博以来なので、訪れるのは5年振りになる。
訪れてみて、特に万博を思い出すこともなかったけれど、とても楽しかった。

公園内に、愛知県児童総合センターという施設がある。
http://www.acc-aichi.org/
リニモの愛・地球博記念公園駅を降りて、最初に向かった先がここなのだけれど、かなり遊べる場所で、もう満喫してしまった。 床下に潜れる穴があったり、中2階をぐるりと囲んだトンネルへと繋がるタワーがあったりして、子供にはもう堪らない。ようやく1歳6ヶ月の帆南には少しばかり難しいものが多いけれど、大人が一緒ならば十分遊べるし、そもそも大人にとっても楽しい。ラクダのこぶのように盛り上がった黄色の小さなスペースがあるのだけど、帆南と同じくらいの年齢から小学生未満くらいまでの子供が、本当にたくさんいて、それぞれに走り廻ったり、すべり台のようにして滑って遊んでいた。ただそれだけのことなのだけれど、子供達は本当に楽しそうで、見ているだけで微笑ましくなるね。
パートナーとも話したのだけれど、子供が産まれてから今日までに訪れた場所の中で、最も遊びやすくて楽しいスペースの1つだ。大人の発想でできた電気の「オモチャ」で無理に子供を遊ばせようとするのではなくて、子供がただ自然に走って、潜って、隠れて、滑って、ごろんと横になって、そういったことをそっとお手伝いしてくれるような造りが、とても気持ちいいなぁと。特別企画のようなプログラムもかなり豊富にあるようなので、また日を改めて遊びに来るつもりだ。

さっと昼食を食べた後、今度は児童総合センターのすぐ傍にある愛知国際児童記念館へ。家を出た時には知らなかったのだけれど、ちょうど今日から「借りぐらしのアリエッティー展」が開催されていて、折角の機会なので見に行ったんだ。遊び疲れた帆南はベビーカーで眠ってくれていたので、落ち着いてゆっくりと見ることができた。
全体としては小さな展示なのだけれど、本当に良かった。
製作資料として展示されていた何点かのラフスケッチが素晴らしかったんだ。
クロッキーかなぁ。すっと引かれた線が本当に美しい。そして、添えられたメモがまた魅力的で、人間味に溢れた温かい思いが感じられる。繊細な年頃の少女の表情を、とても丁寧に、心の動き方のディテールまで注意を向けながら、1つひとつ描いているというのが、ある意味ではラフスケッチゆえに伝わってくるのかもしれない。
綺麗なスケッチだったなぁ。

ちょうどタイミングも良かったけれど、本当に良い公園です。
1日では廻り切れないので、もう一度、公園の魅力発掘に行かないと。

Wednesday, July 07, 2010

ENGLISH

最近、英語の社内公用語化が話題になっている。
楽天やファーストリテイリングといった企業の事例が報じられているが、企業活動の全面的な英語化については賛否両論あるようだ。

今日、担当しているお客様の常務を訪問する機会があった。
サービス事業を担当しているアメリカ人の専務自らが、お客様先を訪れた。
外国人役員との同行コールは、営業職としての8年間で初めての経験だった。

お客様も最初はやや緊張気味だったが、既に馴染みのある日本人の執行役員が同席していたことに加え、通訳の方の丁寧な対応もあり、お客様コールそのものは穏当に流れ、申し分のないものとなった。英語そのものを極めて慎重かつ緩やかに話してもらったことも大きかったと思う。ただ、こうして実際にコールに同行してみて、自分自身の置かれた状況が明確に変化してきていることを改めて実感した。大きな潮流としては随分前からはっきりしていたことで、今更気づくようなことでもないのだけれど、ドメスティックにビジネスを展開されている企業の役員に対して、このようなコールをセットする機会は極めて稀なのが正直なところだ。それゆえに、ある意味では「保護されていた」にすぎないのだけれど。

要するに、お客様へのサービスを組成する上で、重要な決定権限を持つ人間が、外国人役員にシフトしている訳だ。ほぼ国内市場に閉じたビジネスを展開されているお客様であっても、外国人役員が総責任者として「お客様のダイレクトな声」を聞こうとするのは、会社が提供する「サービス」自体がグローバルの枠組みの中で組成されているからに他ならない。システム開発の世界では、中国やインドの技術者を活用したオフショア開発が既に一般的になっているが、こうしたデリバリー・スキームのグローバル化に留まらず、プライシングやマネジメントそのものがグローバル化している。

国内をメインとする「現場」では、 英語への抵抗は依然として強い。
「英語はできても、仕事ができない人間」というのが、格好の標的にされている。
でも、もう今後は逆が成立しなくなるかもしれない。つまり、「英語ができなくても、仕事ができる」という状態が想定しづらくなるかもしれない。
英語ができないということは、ドメスティックなビジネスを展開されているお客様に対してさえ、必要な「サービス」を組成するための直接交渉力を、社内で持っていないということだ。自分の担当するお客様にとってのベストを纏め上げるために、英語ができる人間による代理交渉が必要になる。正直、これでは仕事の醍醐味も、更には「仕事力」そのものさえ、大きく毀損してしまうだろう。

英語公用語化の是非は知らない。
ただ、安易な批判の前に、個人としての準備が必須かもしれない。
なかなか巧くならないけれど。

Saturday, July 03, 2010

ALL




7月3日、土曜日。
オール東大 32-7 Imperial College London(16:00K.O@駒場ラグビー場)

ずっと楽しみにしていたゲーム。きちんと勝利できて、まずは良かった。
怪我人が出たこともあって、CTBで80分間フル出場となったが、フルでプレーするのは本当に久しぶりで、さすがにかなり疲れた。ノックオン2回、イージーなタックルミスもあって、個人的な出来は散々だったけれど、最低限の仕事はできたかなとも思う。

こういう体験を、東大ラグビー部として大切にしていきたい。
一昨年のエジンバラ大戦に続いての国際交流マッチ。まさにラグビーの醍醐味だ。
そして、現役・OB混成チームで戦うということ。これも極めてラグビーらしい、素晴らしいことだ。急造メンバーでも本気で勝ちに行く。難しいことはできないけれど、低いタックルと素早い出足で止める。OBはフィットネスに不安があろうとも、自分達が学生の頃に練習してきたプレーに拘って、今できることをする。今の東大にとって、様々な意味で経験値を積むきっかけになったのではないかと思う。
スターター15人の中で、現役のメンバーは4人。留年組を含めると7人になる。最近は現役のレベルが落ちてきていると言われているけれど、今日のゲームでは皆、良いプレーをしていた。周囲のプレーヤーが変わると、発揮される個性・パフォーマンスも変わってくる。OB側にとっても、普段は共にゲームに出ることのない現役メンバーとプレーすることで、彼等からエネルギーをもらうことができる。現役の選手と一緒に本気でゲームをできるのは、おれたちにとっても嬉しく、そして単純にとても楽しいことだ。

同期では、宋が前半のFLで出場した。
開始早々のキックオフであまりに美しいアーリータックルを決め、即座にシンビンを喰らっていたけれど、グラウンド内外での存在感は相変わらずだった。今でもプレーを続けている最後の同期。一緒に試合をする機会はめっきり減ってしまったが、そういう意味でも今日は楽しかった。

また次の機会のために、トレーニングしないと。
こういう貴重なゲームに召集してもらえることを幸運と思って。

高校時代

昨晩は、久しぶりに高校時代のラグビー部の仲間数人が集まって、東京駅構内の蕎麦屋で軽く呑んだ。おれは少々遅れて参加したのだが、ラグビー部時代の思い出話が次々に飛び出して、かなり楽しかった。感傷ではなくて、高校ラグビーというのは、何度聞いても笑いが止まらない逸話が本当にたくさんあるものなんです。これは母校時習館だけではなくて、多くの高校チームには、似たようなエピソードが幾つも転がっているだろうと思う。

初めての試合でチャンスにふとボールが渡ってしまい、どうすれば良いのか分からず、まだディフェンダーは誰も来ていないのに、何を血迷ったかいきなり地面に倒れ込み、「ラック」と叫んで綺麗なダウンボールをした後輩がいた。「1人ラック」というこの伝説のプレーは、今でも語り草になっている。ラックドリルに忠実にプレーするのは、如何にも真面目な時習館らしい。

モールサイドを突破しようと、ボールを持ち出してサイドアタックを仕掛けようとした瞬間、先輩の発した「行くな」の声に気圧されてすごすごとモールに戻り、アクシデンタル・オフサイドを取られた同期がいる。彼は、意図的に笑いを取るのは全くもって不得手だが、行動そのものが誘う笑いには素晴らしいものがある。とある練習試合で彼は、ポスト正面からの相手コンバージョンをチャージしようと果敢に走り出した。次の瞬間、相手キッカーの明らかなミスキックが超低弾道で彼の頭を撃ち抜き、どう考えても入るはずのなかったキックが、見事に上方へと弾道を変化させて入ってしまった。この奇跡は「ラグビー界初の自殺点」と呼ばれ、おそらくギネスブックにも申請できるだろう。

自分でも忘れていたエピソードも出てきた。当時おれはチームのキャプテンをしていたのだけれど、ある時、試合中の「チャンス」コールについて、みんなに提案をしたんだ。俺達は、相手がミスすると「チャンス」と言うが、実際にはほとんどチャンスになっていない。俺達レベルのチームにとって、相手のミスは本当は"Chance"ではない。"Opportunity"でしかないんだ。「オポチュ」なんだ、と。それで俺達は、暫くの間、練習の時にミスが起きると「オポチュ」と叫んでいた。今聞いても本当に馬鹿らしくて、また当時のおれがいかにも言いそうなことで笑えてくる。

東大ラグビー部に入ってから宋に聞いた灘高のエピソードも面白い。
当時はショートラインアウトが流行り出した頃で、4menや5menといった配置をどこのチームも取り入れていたのだが、灘高では、それならば2men(ツーメン)でもいいじゃないかという話になったそうだ。そこから議論は更に発展し、極論すれば1men(ワンメン)でもいいのではないか、と言い出す奴が現れた。すると「いや、ワンはメンじゃねえよ」という適切な突っ込みが入り、一旦「ワンマン」となったところで、「その場合はa man(アマン)じゃないのか」という灘高らしい知的な突っ込みが続いて、最終的に「アマン」というサインが生まれたそうだ。ラインアウトはルール上、1人では成立しないので、ゲームでは勿論レフリーに止められたという。

他にも次から次へとエピソードが溢れてくる。
高校ラグビーほど愉快な場所はないかもしれない。本当に楽しい思い出ばかりだ。
当時は「本気で勝負する」ということの意味を、まだ知らなかった。勝利に対して本気で拘っていたとは言い難く、気づきさえあれば、本当はもっと違うラグビーが出来たのかもしれない。でも、自分達で創っていったチームは、とても楽しかった。自由だったし、(自分自身を含めて)脇道が好きなちょっと独特なキャラクターが多かった。そして、少なくとも一生懸命ではあった。
あの自由気儘な学校で偶然始めたラグビーを、今でも続けているのだから、人生は分からない。「オポチュ」コールを採り入れていたような人間が、大学・社会人での決定的な体験を通して、一廻り下の学生と今でも一緒にグラウンドにいられるのだから、ラッキーだったなあと思う。

いつか機会があれば、高校ラグビーの世界もいいかもしれない。
今度はコーチとして。

Tuesday, June 29, 2010

小さくても。

何人かの友達から、パワハラ被害の経験を聞いたことがある。センシティブな話題なので具体的なことを書くつもりはないけれど、少なくない数の同年代の仲間が、近しい境遇を経験しているような気がする。

自分自身は、今のところ幸いにも内輪でのハラスメントはなく、個人の裁量をある程度尊重してもらいながら仕事できる状況ではある。別の要因で生じた軋轢で苦しんだことはあり、それは個人的にはとてもしんどい経験だったけれど、逃げ場を見出せない内部のハラスメントの辛さはきっと比較にならないレベルのものだろうと思う。

今まさに悩んでいる友達もいる。
本当に酷い。許しがたい環境に置かれている。

正面切って戦えない状況にいることを知った上で、そういう人だけを確信犯的に狙い撃つように人格攻撃を仕掛ける。パフォーマンスそのものではなく、人格にまで踏み込んでくるのが、この手のハラスメントの常套手段だ。おれの友達のケースに関して言えば、パフォーマンスにさえ問題があったとはとても思えない。

思い出した言葉がある。
観点は違うのだけど、宋文洲さんの言葉だ。

『信じていたことも、信じなくなることも、いいことだ。
それが真剣に考えた結果であれば。』

逃げられるならば、逃げるのも大切な選択肢だと思う。真剣どころか、絶望的な状況で苦しんだ末の逃避を、否定するものなんて何もない。でもきっと、すぐには逃げることさえできないことの方が多いような気がする。
だからこそ、せめて「気持ちの逃げ場」だけはあってほしいなあと思います。小さくても、ひとつだけでも。


Thursday, May 13, 2010

ボルダリング

先週のことだけれど、初めてのボルダリング体験に行ってきた。
折角取った休暇に雨が降ってしまったので、屋内で楽しめることをしようと思って。
探し当てたのは、名古屋市天白区にある「クライミングジム・エイム」だ。
http://www.climbing-aim.jp/index.html

初めて中古カメラ店に行った時の雰囲気に、少し似ていた。クライミングをこよなく愛する人達が、静かに大切に守っている場所のような感じがして、門外漢の素人に邪魔されたくないといった空気をどこか感じてしまう。
クライミング用のきつめのシューズとチョークを借りて、ジムオーナーの少々分かりづらい説明を受けると、あとはただ登るだけ。数メートルの壁を前に、初心者向けのコースを探しては登り、また次のコースを探しては、登る。壁そのものは数面あるのだけれど、初めての人間が登れるコースは限られてくる。少しでもコースの難易度が上がるともう登れなくなってしまうので、結果的に何度も1つのコースに挑戦することになる。

この極めて単純な営みが、やり始めてみると、とても楽しかった。
最初に感じた若干の据わりの悪さのようなものも忘れて、熱中してしまった。
わずか数メートル、1つのコースで利用するホールドは数個程度のものなのに、とても難しく、そしてかなり疲れる。特に、握力と前腕部の消耗が激しい。結局、2時間近くも続けてしまったのだけれど、休憩を挟みながらでないと、とても続かない。
でも、やっぱり楽しいんだ。
悪戦苦闘しながら1つのコースを登り切れた時の、嬉しさと爽快感。
ただ登る、というシンプルな身体動作の中にある、遊びの原点のような感じ。
ある種の人達が取り憑かれてしまうのも頷ける。
帆南を連れていったので、残念ながらパートナーと一緒に登ることはできなかったけれど、家族や友達、仲間と一緒に挑戦すると、もっと楽しめるような気がする。
いつか帆南も登るかなぁ。

ちなみに、ボルダリングはラグビー選手のトレーニングとしても良いかも。
基礎的な身体能力と、身体の使い方を体得できるのではないだろうか。
ウェイトトレーニングを否定するものではないのだけれど、本当にグラウンドで要求されるパワーや身のこなしというのは、こういったより原始的な所作の中にこそあるような気がします。元木さんが穴を掘ったように。

Saturday, April 10, 2010

Taga

Tricycleって、知ってますか。
パートナーがずっと欲しがっていたオランダの子乗せ三輪車が、遂に届きました。
http://www.taga.nl/intro.asp

車を持たない生活をしているので、子供が産まれてからは、パートナーの行動範囲がとても狭まってしまっていた。帆南も1歳を過ぎて、普通に歩けるようになったし、電車に乗ってもおとなしくしているので出掛けることは出来るのだけれど、ちょっとした日々の生活の中で、気軽に足を運べるエリアとなると、どうしても徒歩圏内となってしまっていた。気分転換も難しかったみたい。
育児の苦労も絶えない日々に、少しでも潤いと楽しみを添えたいという思いもあって、ずっと前から2人で自転車を色々と探していたのだけれど、世界には本当に沢山の子乗せ自転車があって。
Zigo、Nihola等、見ているだけで楽しくなるデザインに憧れていた。
http://myzigo.jp/
http://nihola.info/da/nihola+cykler/nihola+low/

そんな中、最終的に選んだのがTaga。デザイン性やサイズを考慮すると、最も実用性を備えていると感じたのが決め手になった。前方が二輪なので、当然ながら通常の自転車と比較すると幅も広くて場所を取るのだけれど、Tagaの場合はベビーカーとしても使えるようになっていて、ベビーカー・モードにしてしまえば、比較的狭いスペースでも置いておける。一応、実車も確認した上で購入したのだけれど、実際に届いてみると、さほど不便なく使えるレベルかなと感じている。
名古屋の市街をどの程度走れるものか多少の不安はあったけれど、今のところ特に問題もなく、気持ちよく走れている。帆南も心地よいらしく、一度乗せて街を走り出すと、もう降りたくないようで、降ろす時にはいつもぐずっている。

自転車道がきちんと整備されているオランダで生まれた製品で、まだ日本では取扱いも少ないのが現実だ。国内の販売代理店も数店あるけれど、結局は個人輸入で購入した。現在の為替だと、代理店経由よりも遥かに安価に購入できるし、対応してくれたオランダのセールス・マネージャーはとても丁寧で親切だった。納期も非常に短くて、送金完了から1週間以内で届いてしまった。便利な時代になったなぁと、本当に驚いてしまった。

パートナーがよく言うのだけれど、日本の子乗せ自転車は「母親が乗る」ことを前提に作られているものばかりだ。いわゆるママチャリのハンドル部分に子乗せシートを装着して街を走る母親の姿はよく見掛けるけれど、父親が子供を乗せて自転車で走っている姿はまずお目にかかれない。
勿論、Tagaのメインターゲットも母親だろうけれど、父親が乗って格好良いデザインだと思う。日々の暮らしの中では主にパートナーが使うことになるけれど、週末はおれが乗り廻したい。サイドバックにマグを入れて、ロディのヘルメットをかぶせたら、名古屋大が練習している山の上グラウンドまで、帆南を連れていけるかも。

Sunday, March 28, 2010

cycling

3月29日、日曜日。
パートナーと一緒に、帆南を連れて名城公園に遊びに行ってきた。
多くの花見客が昼下がりの時間を過ごしていて、なかなか賑やかだった。
帆南には離乳食のお弁当を持っていって、自分達にはパンを幾つか買って持っていって、ささやかなランチだけれど気持ちよく楽しめた。帆南は最近になって食欲が旺盛になってきたけれど、屋外に出ると、一層元気よく食べる気がします。外の空気は、やはり気持ちいいんだろうね。

さて、本題はランチの後のこと。
名城公園内には全長1.3kmのサイクリング・コースがあるのだけれど、このコースを活用して、日曜日には「名城自転車天国」という催しが行われているんだ。
http://www.keirin-njk.com/nasiro/index.html
パートナーは以前から知っていたようだけれど、おれ自身は今日までこの催し自体を全く知らなかった。公園内に足を踏み入れてみると、ナンバープレートをつけた自転車が至るところを走り廻っていて、結構すごい台数だった。
受付会場で聞いてみると、わずか500円で何度も自転車を借りて遊べるとのこと。
勿論、やってみました。
まずは、以前から乗ってみたかったタンデム。パートナーが以前欲しがっていたタイプの自転車なのだけれど、乗ってみると結構難しい。本来2人乗りのところ、チャイルドシートまで装填して3人で乗ってみると、特に後部側(ストーカーというらしい)がバランスを保つのに、少々苦戦する。そういう意味では、実用性は高くないだろうし、スピードを出して街を颯爽と走るようなものではないけれど、ただ、とても楽しい。チャイルドシートもレンタルできるので、家族で一度乗ってみるのはお勧めです。
そして、ジョイフル。ペダルとサドルがなく、身体をスプリングのようにしながら後輪を回転させて走る自転車で、これも初めて乗ってみた。小学生くらいの子供達が見事に乗り廻しているのが本当に楽しそうで、見ているだけで微笑ましいのだけれど、乗ってみるとこれも結構難しい。子供の方がかなり上手くて、おれは相当下手だった。悔しいので、一応おれの中では「体重が一定以上あると不利な自転車だ」という結論にしている。ちなみに、パートナーは結構上手だったね。
更には、前輪車軸にペダルを取り付けたミショー型と呼ばれる自転車まであって。
http://www6.atwiki.jp/piro/pages/1332.html
事務局の方に「何でも挑戦するねぇ」と笑われながら、勿論乗ってみた。
そして、これまた面白い。結構ぶれるけれど、十分走れる。ブレーキが片側しかないので最初は少し不安になるけれど、そもそも前輪しか廻らないのだから当然だ。これも街では走れないだろうけれど、乗っているだけで厭きない。

そんな訳で、1時間近くも自転車で遊んでしまった。
こういう遊びがやはり一番面白い。
ただ「乗る」というとても原始的な行為なのだけれど、それがとても心地よい。
また行ってみよう。

Friday, February 19, 2010

ロッカー

同期と珍しく食事をして、また終電。
終電に乗ると、blogを書きたくなります。

東京で午後から予定されていた社内会議のために、少し早めに新幹線で移動。日本橋まで足を延ばして、1人で鶏料理「ぼんぼり」のランチを食べていると、店内に流れてきたのは川村結花さんのカバーによる『夜空ノムコウ』だった。
この曲を書いたシンガーソングライター、知ってますか。
ちなみに作詞はスガシカオです。

カウンターで食事をしていたのが自分ひとりだったこともあって、妙にしんみりしてしまった。学生の頃、今ではさっぱり使われなくなったMDで何度も聴いた川村結花さんのカバーも懐かしくて。『unforgettable』とか、すごく好きだったのを思い出します。

「あの頃の未来に、僕等は立っているのかな」とスガシカオは問いかけるけれど、あの頃の自分には未来なんてなかった。本当に、ただ「今」しかなくて、今を必死に生きていた。言葉にしてしまうと恥ずかしいけれど、本当にそんな感じだった。とにかく喰らいついていかなければ、明日は自分のロッカーがなくなっているかもしれない。大柄な男の身体ひとつと、多少の荷物が収まる程度のほんの小さなロッカーを守るために、毎日がバトルだった。
小さなロッカーが、当時の自分には全てだった。
そして掛けられたネームプレートは、ある種の自己証明だった。
おれ、まだここにいます、って。

もっと必死に生きられる。
フィジカルな世界よりも多少分かりづらいけれど、自分の居場所はやっぱり、自分で掻き分けて、掴んで、喰らいついて、そして繋ぎとめるものだ。
居場所は、そこにずっとある訳じゃない。
スガシカオのように感傷はできない。妥協も感傷もしている余裕さえなかった当時が、今の自分の原点のはずなんだ。20代の貴重な時間を捧げて学び取ったはずのことを、簡単に忘れていてはいけない。

妥協している暇さえないような人生を。
妥協しない、ではなくて。

Wednesday, February 10, 2010

No Excuse

Twitterでつぶやかれた孫正義さんの言葉。

『言い訳は、解決への執念を鈍らせる。』

まさしくその通りだと思う。
「執念」という言葉の選択が、孫正義さんのイメージにとてもしっくりと馴染む。

自分の日々の言葉を思い返すと、幾つ言い訳があるだろう。特にステークホルダーが多岐に渡る仕事をしていると、前提であったはずのことが、いつしか「できない理由」へとすり替わっていく。

前提を理由にしてはいけない。
学生時代にラグビーで学んだことだ。
同じことを繰り返さないためのプロセスを、日々同じように繰り返す。
これもラグビーで学んだ。

もう学んでるはずなんだ。
砂場ではなく、駒場のグラウンドで。

Friday, February 05, 2010

confidence

毎朝楽しみにしているメールマガジン「ハロー!株式」で見つけた名言を。

人を信じよ、しかしその百倍も自らを信じよ。― 手塚治虫

学生時代に肌身で知ったことがある。
自信を持つのは簡単じゃない。より正確には、自信を裏付けるのは簡単じゃない。
恐怖や不安、苦悩や絶望の淵に足が掛かり、心が折れそうになった時に、それでも最後まで自分を支え、拠って立つべき根拠として自らを奮い立たせてくれるもの。
自信とはつまり、そういうものだと思う。
生半可な自信など役に立たない。自尊を守れない自信に何の価値があるのか。
だからこそ、本来の意味での自信を持つのは容易ではない。
努力というと誤解を招くかもしれないが、自分自身の寄る辺を確立するための不断のプロセスがあって初めて、自信は裏付けを持つのだと思う。
そしてそれは、きっと一般的に想像されるような苦行ではないんだ。苦行でないからこそ、苦しいことに向かっていけるのだと思う。このニュアンスが重要なところだ。

手塚治虫さんは、人よりも百倍も濃厚なプロセスを生きていたのだろう。
この短い言葉の裏に、その熱く深い裏付けを感じずにはいられない。

Wednesday, February 03, 2010

シナリオ

iPhoneアプリから初めての更新。
これで書ければ、更新しやすくなるかも。

東京駅から、最終の新幹線で名古屋に向かっている。最終電車というのは、それだけでどこか感傷的なところがあって、どうしても1日を振り返ってしまう。勿論それは、悪いことではないけれど。
毎日色々なことがあるけれど、思惑通りに進むことは殆どなくて、いつも自分の算段を越えたところで物事が動いていく。営業の仕事をしているとよく「シナリオ」という言葉が使われるのだけれど、シナリオ通りに事が進まないのは、シナリオの練り込みが足りないのかもしれない。

「シナリオ通りの人生はつまらない。」
どこかで聞いたようなフレーズだ。
きっとそうだろう。
でも、シナリオを描こうとさえしない人生だって、きっとつまらない。
うまく描けなくても、自分の進む道筋は自分で描きたい。外れてばかりのシナリオだったとしても、描き続ける意志を放棄したくはない。
スタートはいつだって、ドラフト版のシナリオなのだから。

Tuesday, February 02, 2010

英語

久しぶりの更新。
随分書いていなかったなぁ。

つい最近のことだけれど、英語の勉強を再開した。
何度も挫折しているのだけれど、もう一度きちんと挑戦しようと思っている。
毎日英語に触れるつもりで、特にリスニングを改善していきたい。

本当は、英語で読んでみたい本が沢山あるのだけれど、ずっと怠っていた。
最近は小説を読む量が随分減ってしまったけれど、学生の頃、ポール・オースターの『幽霊たち(Ghosts)』を原語で読みたくて、ペーパーバックを買った記憶がある。
読み切れなかったなぁ・・・。

NYで活躍する大学ラグビー部の同期の言葉で、とても印象的だったものがある。
随分前のことだけれど、彼の一時帰国の折に、東京で仲間が集まって呑んだのだが、broken Englishでも十分にアメリカ人との交流はできるし、心を通わせることができるはずだと語る仲間の1人に、こう応じたんだ。
「でもそれは、ある一線を越えない。」

表現は正確ではないが、発言の主旨ははっきりと覚えている。
そしてその時に、そうだよなぁと素直に感じ入ってしまったことも。
言葉では表すことのできないことは、きっと沢山あるだろう。
でも、言葉でしか表すことのできないものだって、沢山あるはずだ。
言語化を志向することで初めて気づく非言語の領域。
その深さと繊細さを伝えることができるのは、結局のところ言葉かもしれない。


そこまで辿り着けなくてもまずはいいので、もう一度、英語を勉強してみよう。
1年後にはポール・オースターを読みこなせるように。

Monday, January 11, 2010

WMM

1月10日(日)
全国クラブラグビー選手権、準決勝。
駒場WMM 22-19 タマリバクラブ

本当に良かった。
スタンドで応援できなかったのが残念だけれど、本当に素晴らしいです。
スコアからも、なんとなくゲームの雰囲気が伝わってくる。きっと泥臭いラグビーで、小さな幸運を手繰り寄せて、底力を全て出し尽くして勝ったのだろうと思います。
六甲との決勝戦が楽しみです。
またきっと、全てを出し尽くして、勝ってくれるだろうと期待しています。
宋、おつかれさま。ラストゲームまで、頑張ってください。