毎朝楽しみにしているメールマガジン「ハロー!株式」で見つけた名言を。
人を信じよ、しかしその百倍も自らを信じよ。― 手塚治虫
学生時代に肌身で知ったことがある。
自信を持つのは簡単じゃない。より正確には、自信を裏付けるのは簡単じゃない。
恐怖や不安、苦悩や絶望の淵に足が掛かり、心が折れそうになった時に、それでも最後まで自分を支え、拠って立つべき根拠として自らを奮い立たせてくれるもの。
自信とはつまり、そういうものだと思う。
生半可な自信など役に立たない。自尊を守れない自信に何の価値があるのか。
だからこそ、本来の意味での自信を持つのは容易ではない。
努力というと誤解を招くかもしれないが、自分自身の寄る辺を確立するための不断のプロセスがあって初めて、自信は裏付けを持つのだと思う。
そしてそれは、きっと一般的に想像されるような苦行ではないんだ。苦行でないからこそ、苦しいことに向かっていけるのだと思う。このニュアンスが重要なところだ。
手塚治虫さんは、人よりも百倍も濃厚なプロセスを生きていたのだろう。
この短い言葉の裏に、その熱く深い裏付けを感じずにはいられない。