Sunday, March 25, 2007

MAGNUM

練習後の午後、パートナーと恵比寿に出掛けた。
行き先は、恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館。
ずっと楽しみにしていた写真展『“TOKYO”マグナムが撮った東京』を観てきた。
http://www.syabi.com/details/magnam.html

1947年、ロバート・キャパ、アンリ=カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアの4人によって創設された世界を代表するフォト・ジャーナリスト集団『MAGNUM』。そのMAGNUMに所属する写真家たちが戦後の「東京」を撮った約150点の作品群が、年代別に展示されている。

1950年代から始まって、21世紀以降の作品まで続くのだけれど、全般的に見応えがあって、非常に刺激的だった。50年代を切り取った風景が今なお新しく、また90年代以降の日常を撮った1枚の中に、60年代と見紛うような瞬間が収まっていたりして、改めて「写真」という表現の面白さ、魅力を感じさせる展示だった。

被写体として観る東京の街は、多種多様なあらゆる物々を混ぜ合わせて、その雑多性こそが東京における「調和」とでも言うかのような、煩雑で混みごみとした玩具箱のような表情をしていて、なかなかに魅力的だった。MAGNUMに所属する外国人写真家達のみならず、例えば森山大道のように、多くの写真家が東京を撮り続けるのは、感覚としてなんとなく分かる気がする。匂い立つ「東京」って、悪くないよね。

Wednesday, March 21, 2007

ZEN(禅)

ちょっとした告知を。
パートナーの作品が3点、公募展に展示されます。

第4回公募「ZEN展」
会期:2007.3.26(月)~2007.4.4(水)
入場 9:00-16:30、最終日 9:00-14:00
入場無料

会場:東京都美術館
Tel 03-3823-6921
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
http://www.tobikan.jp/

高田馬場に展示していた作品の中から、パステル画を3点、出展します。
禅を意識して描いた訳ではないのだろうけれど、ある意味で彼女の「禅」かもね。

スタートコーチ

3月21日(水・祝)
関東ラグビーフットボール協会が主催する「新スタートコーチ講習会」を受講。
平成18年度としては最後の講習会。場所は流通経済大学龍ヶ崎キャンパスだ。

現在の日本ラグビーにおいてチーム登録をする際には、日本ラグビー協会(JRFU)の認定するコーチング資格保有者を含むことが義務化されているのだけれど、その最初の入り口となるのが「新スタートコーチ」だ。3,000円の受講料を払って、1日の講習を受講すれば、基本的に誰でも認定を受けることが出来る。
その後の指導者のステップとして育成コーチ、強化コーチ、トップチームコーチと3つのパスがあるのだけれど、それら全ての受講資格として、今回の「新スタートコーチ」資格の保有が前提となっている。そういう意味では、まさにラグビーのコーチを目指す人間のスタートラインだね。

実際には、チーム登録におけるJRFU認定資格保有者の所属の「義務化」の流れを受けて、必要に迫られて受講を申し込んだ人が大多数だったと思う。トップチームからの参加者も数人いたけれど、現役学生やクラブチーム関係者が非常に多かったのは印象的だった。ラグビースクールでプレーする子供のお母さんもいたりしてね。

さて、受講してみて。
実は、思ったよりも面白かった。
受講する前は、もっと形式的なものかなと思っていたんだけどね。

改めて重要だと思ったのは、安全面への配慮だ。ラグビーの危険性をきちんと認識した上で、正しい判断を行うことが極めて重要だと感じた。脳震盪や頚椎損傷、或いは熱中症のような重症事故については、リスクと対処法に関する正しい知識を持っていなければ、いざという時に迅速に対応できない。コーチの役割のひとつに、「選手の安全を確保する」という重要な側面があることを、改めて感じた1日だった。

Sunday, March 18, 2007

悠久をとらえる

昨日のことだけれど、駒場での練習後、パートナーと待ち合わせて美術館に行った。
お台場にある期間限定の美術館、ノマディック美術館ね。
グレゴリー・コルベールのアート・プロジェクト"Ashes and Snow"を展示している。
http://www.ashesandsnow.org/

"Ashes and Snow"は、主に写真と映像作品で構成されている。
ゾウやチンパンジー、ヒョウといった様々な動物達と人間が共生する瞬間が、独特の写真/映像空間に収められている。絵画のような温度と質感、そして美しいセピアのやさしさが相まって、比類するもののない世界観を創り出している。

彼の写真には、とても不思議な感覚を抱いた。
写真は、瞬間を切り取る装置だ。1秒にも満たない時間でシャッターが切られて、その時その場所に存在したほんのわずかな瞬間が、1枚の画面に閉じ込められる。
でも、彼の写真は「瞬間」を感じさせない。
むしろ、そこに息づいている感覚は「悠久」といった方が近いものだ。
例えば、鷲が少年の上空を舞い飛ぶ写真がある。
実際に写真が捉えているのはある「瞬間」の姿でしかないのだけれど、彼の写真に映し出されているのは、鷲が羽を広げて此方に向かって飛んでくる、その一連の時の流れなんだ。そうとしか思えない。時の流れをスローモーションにして、猛スピードで舞う鷲の姿の中にさえ「悠久」を創ってしまったような、そんな感覚を抱かせる。

刹那的な時代に対するアンチテーゼかもしれない。
自然界の様々な動物達というモチーフに息づく「悠久」への憧憬を、インスタレーションの中にやさしく閉じ込めていく。
静かで、グレゴリー・コルベールという人間の温度を感じるプロジェクトだね。

Saturday, March 17, 2007

ありがとう

3/3(土)から続けてきた流花展も、今日が最終日だった。
高田馬場の小さなカフェで始めた展示会。終わってみれば長いようで短い2週間だったけれど、とにかく全てが初めての体験で、彼女はとても大変だったと思う。
でも、良かったよね。きっと、沢山のエネルギーをもらったはずだから。

この2週間にお店に足を運んでくれた本当に多くの友達や、家族や、仲間に。
本当にありがとうございました。おれが描いた訳ではないけれど、凄く嬉しかった。
パートナーの絵を通じて、何かが繋がったり、何かが想われたりするとしたら・・・。
それはきっと、彼女にとって、かけがえのない財産になっていくのだろうね。

Sunday, March 11, 2007

週末を高田馬場で過ごす

流花展が始まって1週間。
先週末、今週末と、週末の多くの時間を会場のBen's Cafeで過ごした。
沢山の友達が足を運んでくれたことに、本当に感謝しています。ありがとう。
週末はカフェの一隅をずっと占拠してしまって、Ben's Cafeのママやスタッフの皆さんにはかなりご迷惑をおかけしてしまったけれど、店員さんは皆、気さくで感じのよい方ばかりで、その姿を眺めていると暖かい気持ちになった。
とてもお洒落でフランクなスタッフが揃っているのは、このカフェの最大の魅力だね。
パートナーの作品は3/16(金)まで展示しているので、時間があれば是非。

ちなみにおれは、写真撮ってました。
来てくれた人達を撮ったり、店内や他のお客さんを勝手に撮ったりして。
ちょっとだけでも、カフェの雰囲気や、匂いのようなものが伝わるといいけれど。
http://app.tabblo.com/studio/stories/view/223436/