Sunday, March 25, 2007

MAGNUM

練習後の午後、パートナーと恵比寿に出掛けた。
行き先は、恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館。
ずっと楽しみにしていた写真展『“TOKYO”マグナムが撮った東京』を観てきた。
http://www.syabi.com/details/magnam.html

1947年、ロバート・キャパ、アンリ=カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアの4人によって創設された世界を代表するフォト・ジャーナリスト集団『MAGNUM』。そのMAGNUMに所属する写真家たちが戦後の「東京」を撮った約150点の作品群が、年代別に展示されている。

1950年代から始まって、21世紀以降の作品まで続くのだけれど、全般的に見応えがあって、非常に刺激的だった。50年代を切り取った風景が今なお新しく、また90年代以降の日常を撮った1枚の中に、60年代と見紛うような瞬間が収まっていたりして、改めて「写真」という表現の面白さ、魅力を感じさせる展示だった。

被写体として観る東京の街は、多種多様なあらゆる物々を混ぜ合わせて、その雑多性こそが東京における「調和」とでも言うかのような、煩雑で混みごみとした玩具箱のような表情をしていて、なかなかに魅力的だった。MAGNUMに所属する外国人写真家達のみならず、例えば森山大道のように、多くの写真家が東京を撮り続けるのは、感覚としてなんとなく分かる気がする。匂い立つ「東京」って、悪くないよね。