Monday, December 26, 2011
2D:4D比
ちょっと気休めのトピックを。
名著『競争と公平感』で有名な大竹文雄さんのblogによると、人差し指と薬指の長さの比率(2D:4D比)と大相撲力士の昇進との相関についての研究があるそうだ。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/142212/126445/70979511
パートナーによると有名な話のようだけれど、なかなか興味深い研究だ。
要するに、相対的に薬指が長い人ほどパフォーマンスが高い傾向がみられる、ということなのだけれど、一見してスポーツ能力とは何の相関もないように思える2D:4D比に着眼して、統計的に有意な傾向を導出するというのは、やはりアクロバティックで面白い。2D:4D比の差異に影響を与えているというテストステロンは、筋肉増大作用を持つ男性ホルモンなので、そこからスポーツ能力全般との相関へと研究が展開されていったのかもしれないけれど、胎児期のテストステロン曝露量が生後のスポーツ能力にある程度まで影響してしまうというのも、人体の神秘であり、また奥深さということなのだろうか。(胎児期のテストステロン曝露量というのは、どのような要因で決まってくるのだろうか。それが見えてくると、妊婦の過ごし方も変わってくるのかもしれない。)
ちなみに、自分自身の2D:4D比は見ての通りです。
パートナーの評価としては、「男性の割には、薬指が短いね」とのこと。
ラグビーが上手くない理由の1つかもしれません。