本日読了。素晴らしい1冊だった。
本書については、まずは成毛さんのレビューを。きっと、心を掴まれるはずなので。
そして、もちろん本書そのものを。きっと、心に何かを残してくれるはずなので。
http://honz.jp/26182
凛くんがこれまでに小学校で受けてきたいじめには、本当に胸が痛む。教師が現実を見ない学校は、地獄だ。小さな身体につまった決して小さくない魂が受けた傷を思うと、言葉が出てこない。わずか11歳で消せない想いを幾つも背負わなければならなかったのだから。
それでも、凛くんに俳句があって、その感性を閉じ込めずにいてくれる人がいて、本当に良かった。実際は、そう簡単に言ってしまえるようなものではないのだろうけれど。
ちなみに俺は、本書を読んでいて、ハンナのことを思った。
まだ4歳。遠くない将来、彼女も小学校に入学する。そこがどんな世界か、どんな友達がいて、どういう関係が生まれていくのか、今は誰にも分からない。でも、いつだって最後は、彼女を肯定してあげたいと思う。彼女の表情も、言葉も、まっすぐに受け止めてあげたいと思う。親にできることなんて、突き詰めればきっと、ただそれだけなのかもしれないんだ。