Tuesday, June 03, 2008

『察知力』

中村俊輔著『察知力』(幻冬社新書)、読了。

幼少期から中学/高校時代、その後のJリーグ時代を経て、セルティックでプレーしている現在に至るまで、中村俊輔のサッカー人生の軌跡が綴られた自伝的エッセイ。
特別なことは言っていないと思うけれど、なかなか面白かった。
報道/メディアから想像される中村俊輔のイメージとは異なる部分が多かったね。

「特別なことは言っていない」というのは、「特別じゃない」ということじゃない。
著作を読んで思ったけれど、中村俊輔は、プロのアスリートとして当然のことを、当然に遂行してきたプレーヤーだからこそ、特別な存在になったのだということ。
「『ガムシャラにやる』だけじゃ足りない」という言葉は、非常に印象的だった。
何をどのように頑張るのか。何故そこにこだわるのか。
考え抜いて、その上で、時間を惜しまず練習する。
とても難しいことだけれど、やはり一流のプロフェッショナルは流石だね。