9/2-3と社内タスク@小田原に参加してきた。
要するに、現在の会社の課題について若手メンバーで議論を重ねて、それを改善するための施策提言を経営層に対して行うというもので、4月以降、約半年間に渡ってチームでの活動を継続してきた。通常業務を抱える中で、タスクの活動はそれなりに重かったけれど、日頃はさほど意識することのない課題について、バックグラウンドの異なる様々な人達と議論するのは、個人的には結構楽しかった。
この2日間は、各チームで纏められた施策の発表と、川本裕子さんによるゲストスピーチがメインだったのだけれど、自分自身にとっては本当に多くの気づきがあり、とても良い経験だったかなと思っている。また、様々な方との懇親の機会を得られたのも良かった。
まず、初めて英語で15分間のプレゼンテーションをした。
自身の英語力はまあ仕方ないとして、改めて強く思ったことがある。
英語でのプレゼンにおいて、最も大切なのは英語じゃない。
遥かに重要なのはコンテンツそのものであり、その表現(プレゼンテーション技術)だ。
勿論、表現において英語の巧拙が決定的だったりもするのだけれど、その際に重要なのも、きっと正確な発音、正確な構文じゃない。それ以上に重要なのは、例えば意図された抑揚であり、ブレスであり、間だ。(決して発音や文法的な正確さが不要だというつもりもなくて、Priorityの問題だとは思うけれど。)
これは素直な実感なのだけれど、とても勉強になった。
コンテンツには、思いはあったんだ。少なくとも、自分にとってはね。
でもきっと、あまり受けていなかったと思う。それも、1つの大きな気づきだった。
今回のタスク活動を続けてきて、明確に自覚できたことがある。それは、今、自分の関心が「人間そのもの」に向かいつつある、ということ。例えば、モチベーション。誰かの心に火をつけるのは、本当に難しい。でも、ほんの小さなことがきっかけで、人のモチベーションは一瞬にして毀損したりする。自信や信頼なんかも同じだ。本物の自信、本物の信頼というのは、簡単じゃない。本物の自信を待っていたら、人はいつまで経っても1歩目を踏めない。挑戦はいつだって、自信そのものを追いかけるようなものだからね。
みんな言うんです。挑戦しようぜ。信頼関係で仕事しようぜ、って。
でもそれは、2日目のゲストスピーカーだった川本裕子さんの言葉を借りれば、「反論されない」ものなんだ。挑戦することの価値は、誰も否定しない。信頼関係はあった方が良いに決まっている。問題は、そのことを分かっていながら、誰もが臆することなく挑戦する訳でもなければ、お互いを信頼して仕事をできる訳でもない、ということだ。そして、挑戦を強制されると、往々にして「できること」だけをオープンにするのが人間の性だということだ。
そう、人間の性。ここから逃げちゃいけない。
そういうことを伝えたかったのだけれど、力量不足だったかな。
でも勿論、今度は自分自身が逃げちゃいけないよね。
社長の英語の質問をよく理解せずに完全にスルーしたという程度のミスは、自分の中で早々に帳消しにして、もっと考え抜いてみようと思います。
これも、川本さんが講演の中で言っていた。
課題というのは、課題と認識された時に初めて課題になるのだと。
つまり、自分の課題認識から逃げてしまったら、それは課題でさえなくなってしまうんです。