Saturday, March 11, 2006

逃げない

WMMの先輩に教えてもらった言葉に心をとられてしまった。
『スラムダンク勝利学』の辻秀一さんによるメンタル・トレーニングの講義の中で語られたものだそうだ。とても興味深い内容なので、以下に転載させていただこうかと。


達成したい「目標」に向けて頑張るプロセスには、
カラダにも、ココロにも「負荷」がかかるのが常。
筋トレにしたって、勉強にしたって、
結果を出す為には苦しいプロセスを踏まなきゃならない。

でも、中にはどうしても「逃げて」しまう人がいる。
特に「ココロ」の負荷から逃げることって実は多い。
だって、他人にはバレないから。
何も実行できていなくたって、頑張るフリをしていれば良いから。
一生懸命な素振りをしてれば良いから。
筋トレや練習をサボったら、すぐにバレる。
でも、ちょっと他の事を考えて集中していなくても、
外側の態度に出なければ、他人にはバレにくい。

このココロのサボり=「逃げ」には4つのタイプがある。
①「今」やることから逃げる
明日からやるさ。そうさ、僕はやらなきゃいけないってことは分かってる。
でも今日はどうしてもできない事情があるのさ。明日から絶対やるって。
②「目標」自体を無くす
あんなの目指して頑張ってどうするのさ?意味無いっしょ。
そんなことよりもっとタメになることがあるはずさ!
③考えない
とにかく目の前のことを集中して、ツライことも、楽しいことも忘れて、
無我夢中でやればいいんでしょ。筋トレだって、練習だって、勉強だって、
意味なんかよく分からないけど、こなせば良いんでしょ。
④我慢する
やっぱり世の中根性っすよ。耐えればいいんでしょ。苦しいけど。
でも、何でこんなことやり始めたんだっけな~?ま、あとちょっとで終わるし、いいか。

もうお分かりのように、以上のような「逃げ」をしていたら、
成長は無いし、結果(パフォーマンス)も伴わない。


はっとした。心のど真ん中を射抜かれてしまった。
今まで自分はどれほど逃げてきただろう。「逃げている」という事実にどれほど自覚的であっただろうかと考えた時、本当に恥ずかしくなってしまった。
逃げてちゃ駄目だね。せっかく生きているのだから。自分の可能性に挑戦できる環境でラグビーを続けることを選択したのは、他ならぬ自分自身なのだから。

3月12日(土)、明日からタマリバの新しいシーズンが本格的に始まる。
新主将によって語られた今年度のシーズン・テーマは「こだわり」。
グラウンドの上では勿論のこと、日常生活を含めて細部まで徹底的に拘り抜こうと。
それはつまり、「逃げない」ということだと思うんだ。
限られた時間の中でもっと自分を成長させる為に、自分の気持ちにきちんと正面切って向き合うことをテーマとして、新たな1年間をスタートさせたいと思います。