Monday, July 21, 2008

チック・コリア

久しぶりに新しいCDを買った。
"CRYSTAL SILENCE" by Gary Burton & Chick Corea
http://www.universal-music.co.jp/jazz/best200/UCCU-5076.html

チック・コリアは、高校時代に音楽の授業で習った記憶が、微かに残っている。
キース・ジャレットと並び称されるジャズ・ピアニストの天才だと。
その後、キース・ジャレットについては、ひょんなことから名盤"Köln Concert"を聴くことになり、その情感溢れる旋律の美しさに心を奪われてしまったのだけれど、チック・コリアの音楽に触れる機会はなかったんだ。
東京出張からの帰り途、品川駅構内のCDショップが目に映ると、何故だか急にCDを1枚買いたくなった。随分新しいCDを買っていなかったので、この機会にと思って、新幹線の待ち時間を潰しながら適当に探し始めると、チック・コリアの名前があった。
数枚の作品が置いてあったのだけれど、"CRYSTAL SILENCE"を買った。
チック・コリアの楽曲は聴いたことがなかったので、直感に頼って。

聴いてみると、素晴らしかった。
キース・ジャレットとはまた違う魅力があるね。
"CRYSTAL SILENCE"に関して言えば、クリアで透明感のある音に驚いた。
ゲイリー・バートンの奏でるヴィブラフォンの硬質な音も絶妙だ。
旋律は全般的に静謐な印象で、その中に情感を丁寧に織り込んだような感じだ。
長谷川潔の銅版画に描かれた小鳥が羽ばたくようなイメージ。
ちょっと違うかもしれないけれど。

高校の授業で、確かに聴いたはずなんだ。
名前は忘れず覚えていたのに、旋律の印象が全くなかったのは何故だろう。
でも、名前だけでも微かな記憶に残っていたから、15年後にCDを買うことになった。
あの時の先生に感謝しないといけないね。