Friday, July 15, 2005

空について

あるメールマガジンで目にした、和田一夫さんの言葉。
和田一夫さんというのは、ヤオハンの創始者ね。

四方八方ふさがれば、それで終わったと思う前に天を仰ぐことです。
「ああ、空がまだあるな」とね。

メールマガジンでこの言葉を目にしたのは、昨日の朝のこと。心に響く言葉だったので、しばらくそのことを考えていたのだけれど、ふと思ったんだ。
背伸びをする必要はないんだ、って。
ちょっとだけ目線を上に向ければ、きっと空は見える。それだけでいいんじゃないか。

空って、どこから空なんだろう。
空はおれらにとって、すごく高くて、大きくて、広いものだよね。
でも同時に、すごく近くて、目の前に、ほんのすぐ傍にあるものだとも思うんだ。
大空と、手の届くすぐ傍の空間との間に、境界なんてないんだからさ。

実は気になって、「空」の定義を調べてみたんだ。
三省堂「大辞林」第二版の定義は、”地上をとりまく、広がりのある空間”。
つまり、広がりこそが「空」なんだね。
すぐ傍にある空間だって、上空の広がりとつながっているんだからさ、きっと人間の側が、勝手に狭いエリアだけを切り取って見ているだけなんだ。