Monday, July 18, 2005

春、終了。

長かった今年の春が、昨日をもってようやく終わった。
タマリバクラブの春シーズンを締め括るのは、7/16-17の八幡平遠征。

今年の6月にタマリバクラブに参加して1ヶ月、今回が初めての遠征。
遥々岩手県は八幡平まで赴いた訳だけれど、2万円近くを自己負担しなければならないこの遠征に40人近くが参加するのだから、改めてトップクラブのメンバーがラグビーにかける情熱というものが伝わってくるよね。

今回の遠征の最大の目的は、もちろん釜石シーウェイブスとのゲーム。
八幡平ラグビーフェスタ2005のメインゲームとして組まれたこのカードは、タマリバクラブにとって、今年の春シーズンを締め括るとともに、春のチャレンジの全てを試す最高の舞台として位置づけられていたんだ。
釜石SWのような知名度のあるクラブとは、そう簡単にはゲームを組むことが出来ない状況の中で、訪れたチャンス。昨年まで一緒にプレーしていたメンバーからすれば、それほど魅力的なカードではないかもしれないけれど、このクラブにとっても、そして今のおれにとっても、願ってもないチャンスだったことは確かだ。
6月14日に初めて練習に参加して以来、ずっと楽しみにしてたゲームだからね。

首脳陣からメンバーが発表されたのは、試合前日の15日。前半40分のみだけれど、インサイドCTBとして出番をもらえたことで、俄然気持ちが高ぶっていった。今さら怯えることもない。とにかくタックルしよう。チャンスをものにしよう。40分間という限られた時間の中で、今の自分を思い切り試してやろう。そう思って、遠征に臨んだ。


7月16日 15:00K.O. タマリバクラブvs釜石SW @松尾村陸上競技場
タマリバ 33-42 釜石SW

結果はというと、悔やまれる惜敗。
釜石SWのメンバーはよく分からないけれど、FLとSOに外国人を擁していたことを考えても、ほぼ1本目だったと思う。タマリバとしても名を上げる絶好の舞台が整っていた訳だけれど、残念ながら白星を取りこぼしてしまった。

前半早々に先制トライを奪い、基本的には常に先行しながらゲームを進めていたのだけれど、前半20分を過ぎたあたりで、こちらのミスからトライを連取され逆転を許してしまい、そのまま前半は19-21で折り返す。
後半に入ると、常に後手に廻ってのゲーム展開。幾つかチャンスはあったのだけれど、トライに結び付かない。逆に釜石SWは、タマリバのDFの綻びを着実にトライに繋げて、点差を広げていく。タマリバも終盤2トライを奪って追い上げたものの、残念ながら及ばず、33-42での敗戦となった。

悔しい。本当にチャンスだったんだ。
負け惜しみみたいで格好悪いけれど、釜石SWが強かったわけじゃない。おれたちがそれ以上に弱かった。ゲームに臨む上で、既に自らの内に敗因を持っていたような、そんなゲームだった。
個人的にも、煮え切らない40分間になってしまった。何度か大きくゲインラインを突破した。タックルも特別悪かったわけじゃない。けれど、ゲームの流れを大きく狂わせてしまうミスがあった。仕事量自体も全然多くなかった。ひとつひとつのプレー、あるいはプレーの合間の動きが全体的にどこか緩慢で、とにかく走れていなかった。

試合後、FLの小山と話した。これじゃまずいな、って。
お互い気持ちは同じだったみたい。今の状態では、ラグビーを楽しむところまで至っていないと思った。悔しいし、煮え切らないゲームだったけれど、今の自分のレベルや課題は改めてよく分かった。その程度のものだ、ってことが。

とにかく、もう一度やり直しです。秋の公式戦に向けて、練習するしかないね。


7月17日 10:00K.O. タマリバvs岩手選抜 @鬼清水グラウンド

釜石SWとのゲームの翌日は、Bチームvs岩手選抜のゲーム。前日もゲームをしているというのに、9:00ウォーミングアップ開始で、10:00には試合が始まるのだから、すごいハードスケジュールだよね。
タマリバは基本的にBチーム主体のメンバー構成で、Aチームのメンバー数名は、このゲームには出場しなかったのだけれど、おれは80分間フル出場した。2日間で120分もゲームをするのは、本当に久しぶりのことだったよ。

それで結果はというと、圧勝。
詳細は覚えていないけれど、90点以上奪っての勝利だった。
このゲームで良かったのは、おれが大学5年の時に1年で入部してきたSOのミヤハラという後輩と、4年振りに一緒にプレーしたことだね。ミヤハラは1年で入部した時から良い選手で、即座にレギュラーになったので、そのシーズンの対抗戦を共に戦ったのだけれど、その4年後に、こうして同じチームでプレーできるとは、当時は思ってもいなかったからね。
おれが言うのもなんだけれど、ミヤハラは本当に上手くなった。4年前とは別人のような動きだ。大学ラグビー部での日々の練習に対して、真摯に取り組んできた土台の上に、「タマリバ」という新しいチームのエッセンスが加わることで、更に実力を伸ばした。プレーのひとつひとつを見れば、本当に真剣にラグビーに向かってきたことが誰にだって分かる、とても良い選手だと思う。
そのミヤハラと、4年振りにSO-CTBを組んだのだけれど、本当に楽しかった。細部を合わせて臨んだゲームではなかったけれど、4年前とは比較にならないくらいに息が合ったように感じた。この試合、ミヤハラは大活躍で、4本か5本トライしたんじゃないかな。ボールを持てば抜けるような、そんな感じだった。おれはというと、この後輩のアシストを得ながら2トライ。おもしろいように抜けたけれど、あれはパスで抜かせてもらったようなものだ、ということにしておきます。

全体的にはミスも多かったし、圧勝しながら21失点と課題の残るゲームでもあった。それでも、春の最終戦という意味では、気持ち良くシーズンを終えることの出来る良いゲームだった。

そんな訳で、1泊2日の八幡平遠征も無事に終了。おれの「春」はようやく終わった。
悔しくもあり、煮え切らない部分もあったけれど、それ以上に収穫も多く、自分の今のレベルがよく分かった春シーズンだった。この遠征をもって、タマリバはしばらくオフに入るのだけれど、フィットネスが落ちてしまうのもまずいし、駒場にはちょくちょく顔を出そうかと思ってます。

既に日程の発表された秋の公式戦が楽しみだね。