Wednesday, April 06, 2005

スラムダンク

ずっと楽しみにしてたものが、今日ようやく届きました。
"SWITCH" FEBRUARY 2005 VOL.23 NO.2
スラムダンク、あれから10日後ー

『スラムダンク』1億冊突破への感謝を込めて、作者の井上雄彦さんが旧神奈川県立三崎高校の黒板に描いた『スラムダンク』最終話から10日後の世界。たった3日間だけ公開され、おれがその存在を知った時には既に井上さん自らの手によって黒板消しで消されてしまっていたそのプロジェクトを感じる、ひとつのきっかけ。
インターネットで"SWITCH"を見つけた瞬間のよろこびは、半端じゃなかったよ。

プロジェクトでは、廃校になった三崎高校の23枚の黒板に、10日後の『スラムダンク』が描かれたんだって。”SWITCH"でみることが出来るのはその一部で、残念ながら全てをみることは出来ないけれど、晴子ちゃんに始まって宮城や、三井や、赤木や、そういったキャラクターの姿を目にすることができたのは、やっぱりうれしかった。最後の花道の3コマなんて、本当に抜群だったよ。

でね、このプロジェクトのことで、心に残ったことがあるんだ。
それは、井上さんが黒板に書いた、ということ。
そして、3日後には自らの手で、1コマずつ作品を消していった、ということ。

この時期に廃校と出会ったのは、井上さんの持っている力だと思う。「高校生」という時期の、最高の瞬間を描いた作品の”それから”を描くうえで、これ以上の場所はないような気がする。本当に、自分の目で直接みたかった。
そして最終日、校内放送でイベント終了の放送が流された後で、井上さんが最初の教室から順に、作品を消していったということ。
心の中におそらくずっと大切におかれていた作品の、その後のたとえ1コマでも、残しておきたいと思う気持ちがあってもいいはずなのに、むしろ消すことによって、心の中の置き場所が決まっていくような、勝手ながらそんな印象を抱いた。井上さんの本当のところはおれには分からないけれど、黒板消しで丁寧に消されていったことが、余計に『スラムダンク』の魅力が色あせない、という思いを強くさせているような気がしています。

『スラムダンク』本当に大好きだった。