昨日の続きなんだけど、思うことがある。
それは、戦略を練り込むためには、想像力が必要だということ。
でも、もうひとつ重要なのは、想像力を働かせる為にはベースとなるものが必要なんじゃないか、ということ。
想像力、というとき、往々にして自由な発想力、というふうに考えがちだけど、ちょっと違うのかなって。なにもないところから、自由に、思いのままに絵を描いていくような、そういうものをすぐに想定してしまうけど、本当はもっと緻密なものなんじゃないかって、最近そんな感じがしてるんだ。
例えば、ビジネスの世界を考えてみる。
先輩の祐造さんがやってる、スポーツ映像分析ソフトの開発。勝手な解釈かもしれないけれど、このビジネスを産み出した祐造さんの想像力は、祐造さん自身の経験知というベースが存在して初めて生まれたものなんじゃないか。学生時代に、自分自身が相手チームのビデオ映像を分析する過程で感じた不都合や非効率。それよりもなによりも「試合に勝つ為に、相手のこと、そして自分自身のことを客観的に分析したい」という思いが誰にであるんだということを、経験的に知っていること。それこそが決定的に重要だったんじゃないかって、そう思うんだよね。これは、大きく捉えれば、肌の感じ。皮膚感覚まで落とし込まれた知。
それから、もうひとつある。それは、いわゆる情報。例えば、Excelの基本的な機能であったり、関数を利用すればどういうことが出来るのか、ということについて知っていること。それがあって初めて、Excelのある機能を応用することで、まったく新しいソフトウェアが開発できるんじゃないか、という可能性がひらけるんじゃないかと。あるいは、他のスポーツ界において現在どのような映像分析手法が採られているかを知っていること(あるいは人に聞いたり、調べたりして学ぶこと)。そのことによって初めて、開発したソフトにどのような機能があれば便利になるのか、ということに想像が向かっていけるんじゃないか。
身近な先輩をみていても、そう感じるんだ。(勝手な想像だけど)
祐造さんのことをおれがすごいなって思うのは、ソフトを開発してしまう想像力だけではなくて、その想像力のベースの圧倒的な広さでもあるんだ。自分の経験のひとつひとつを、確実に自分の知にしていく姿勢であったり、土台となる知識や情報をいろいろなところから引っ張りだそうとするところ、そして実際に引っ張りだしちゃうところなんです。
きっとこれこそが、「想像力のベース」なんだよ。
ここから、自分の今の状況を考えてみる。
昨日書いたとおり、ビジネスの世界でも、戦略を練らないと、勝てない。
せっかく営業してるんだから、なんとか売れる方法を考えて、それに全力で取り組まないといけない。
でも、戦略を練るには「想像力のベース」が必要なんだ。
それはつまり、経験知と、情報。このふたつが、今のおれには圧倒的に足りません。
だから、おれの今の戦略というのは、徹底的に情報に貪欲になる、ということになるんだ。
勉強しなきゃ。このままじゃ、やばいよ。