Saturday, May 14, 2005

営業になってない

こんなことをここで宣言しても仕方がないのだけれど、おれは接待というやつが大っ嫌いだ。

営業という仕事柄、きちんとした接待という形ではないにしても、お客様とお酒をご一緒することはよくあるのだけれど、どうもやりきれなくて。
もちろん、接待が好きな人って、あまりいないとは思う。どうせお酒を呑むのなら、気心の知れた仲間や、自分に刺激を与えてくれる人たちと呑みたい、っていうのは、たぶん誰もが持ってる素直な気持ちだよね。でも、そこはビジネス上のものとして、きちんと割り切りが出来ればいいのだろうし、戦略的にそういう場を活用していくのは、営業としてはごく当然の姿勢としてあっていいと思う。
だけどおれは、どうしても自分の中で割り切れないので、困ってしまう。

接待の場に出ると、自分の営業的なセンスのなさがよくわかる。
まず、くだらない、と思ってしまうと、どうしてもやりたくなくなってしまう。(くだらないことっていうのが、実際にかなり多いから余計困ってしまうのだけれど。)これはけっこう致命的だ。
注意力を分散できない。例えば、お客様のグラスが空いてたりすると、とにかくお酌を、という一点だけに集中してしまう。この集中力がまた恐ろしくて、場の流れとして、注意を向けるべきはそこじゃない、というふうになっても、一向に注意力が分散してくれない。端的に言ってしまうと、立ちまわり方が上手くない、ということ。
他にもたくさんある。場を盛り上げるのも苦手だ。気の利いたジョークなんていうのも出てこない。もちろんお客様との相性のようなものもあるので一概には言えないけれど、実際は苦手なタイプの人であっても、きちんと喜んでいただける、楽しんでいただける、というのがやっぱりベストだと思うし、そういうスキルが全然足りていない、というのも問題だ。

というわけで、自分でもよく思うわけです。営業になってないなー、って。
そういえば営業への配属が決まった頃、高校時代の同級生に「その会社の人事は見る目がないなー」て笑われたんだった。
営業って、おれの勤めている会社では最もやりがいのある職種だと思うんだけどね。