Sunday, May 15, 2005

執着心

土曜日はたいてい駒場に足を運んで、WMMの練習に参加している。
今日は東大の現役・博報堂ラグビー部との合同練習で、タッチでのADを中心にしたメニューだった。

最近WMMで練習していて、自分自身ちょっと戸惑いを感じている。
ひとことで言ってしまうと、執着心が緩んでしまっているんだ。
例えば、ひとつのパス。ラグビーにおいては、ミスを重ねるチームは絶対に勝てない。だから、ミスに厳しくなければ、そもそもラグビーにおいて「勝ちたい」という意志を持つ資格もないのだけれど、練習でのハンドリングエラーが減らない。もともとおれはハンドリングが上手くないので、常に集中力を持ってボールに向かわないと、ミスが頻発してしまう。そんなことは最初から分かっていることなのに、ここ何回かの練習で、ミスの数が一向に減ってこない。誰にも邪魔されない、ノープレッシャーの状況であれば、子供だってボールを落とさない。プレッシャーもないのにミスをするというのは、単純に集中力がないからだ。
でも、もっと致命的なのは、そこで「もう絶対にミスをしない」という執着心が持てない、ということ。そこにこだわりきれていない自分がいる。クラブラグビーだから、というのは言い訳にもならない。たとえクラブであっても、練習というのは上手くなる為にやるのだから、毎回のように進歩もなくミスを続けているのだったら、そもそも練習する意味がない。クラブラグビーの場合は、メンバーが揃って練習できる時間は限られているのだから、なおさらだ。目標を持って、1回の練習でなにかひとつでも上手くなろうと思ってやらなかったら、本当になにも変わらない。せいぜい下降線の傾斜がちょっとばかり緩やかになるくらいのものだ。

もちろん、ある面では仕方のないことだと思う。
でも、WMMは「勝ちたい」と明確にメッセージングしているチームだ。今のおれはWMMに選手登録をしてはいないけれど、そこで練習をする以上、1回1回の練習で、ちょっとでもなにかをつかみたいし、もっと執着心をもってラグビーをしたい。
そう思っていながら、グラウンドにいる自分は、ぜんぜん執着心が足りてないんだ。

我ながらあきれてしまって,自分を振り返ってみると、どこかなめてたのかなって。
社会人ラグビーという、他のメンバーとは違う経験をしてきたことで、なにか勘違いしてるんじゃないか。
はっきり言って,執着心のないおれなんて、なんの価値もないプレーヤーだ。執着心を持って、がむしゃらにやったら、棒にはなれないまでも箸くらいにはなれるかもしれない、その程度のもので、これまでの貯金でやろうにも、もともと大した貯金なんてものはないんだ。だいたい社会人の3年間なんて、スキルもないのに、ほとんど執着心だけでしがみついてたようなものだったじゃないか。

ほんと、なにやってんだか。