Saturday, May 28, 2005

原点

昨日のことだけど、昨シーズンまでおれがプレーしていたチームのメンバー4人と、久しぶりに呑みに行ってきた。
場所は、手羽先の名店「世界の山ちゃん」ね。

とにかく楽しかった。
手羽先食って、酒飲んで、終電まで延々ラグビーの話してた。
でさ、改めて思ったんだ。
ラグビー、みんな本当に好きなんだなーって。

社会人ラグビーに限らず、ラグビーを続けていると辛いことはいっぱいある。
まず、練習がしんどい。ひたすら走って、タックルして、それからウェイトトレーニングまでやるんだから、楽なわけがない。特に今シーズンの練習は死ぬほど辛いそうで、おれもあと1年続けていたら地獄を見ていただろうね。
そして、痛い。タックル。オーバー。セービング。ラグビーにおいて痛いプレーは避けられないので、必然的に練習でも痛いことが繰り返される。まあでも、これには快感も半分くらいあるので、ここではとりあえず、それで帳消しということにしておいてもいいけれど。
でも、そんなスポーツだから、やっぱり怪我もつきない。怪我でシーズンのかなりの時間を棒に振った選手は数え切れないほどいる。捻挫や脱臼が慢性化してしまって、常に痛みと闘いながらプレーしている選手も多い。怪我はパフォーマンスにも影響してくる。思うように身体が動かない辛さや悔しさというのは、ちょっと言葉にできないほどだ。
まだある。コーチと肌が合わないことだってあるかもしれない。練習や試合でのパフォーマンスが思うように評価に繋がらないことだってある。考え方の相違でぶつかる選手もいるし、ラグビー選手としてのプライドを持っているが故に、素直になれずに苦しむやつもいる。さらに言えば、そもそも試合に出られないやつだっている。おれも社会人での3年間は、あまりゲームに出場する機会がなかった。実力がすべての世界だから、それは誰のせいでもなく、おれに力が足りなかっただけだけれど、悔しい思いをしたのは1度や2度なんてものじゃなかった。同じような思いを抱きながら、辛い練習に耐えている選手は、どこのチームにも一定数いると思う。
要するに、しんどいことは本当に数え切れないほどあるんだ。

それでも、山ちゃんにいた4人は、やってる。
そんなの、理由はひとつしかない。
楽しいからに決まっている。好きだからに決まっているんだ。

それはきっと、原点なんだと思う。
おれ自身は、残念ながら昨シーズンをもって社会人ラグビーを引退してしまったけれど、昨日「世界の山ちゃん」にいた4人は、寝て起きればまたバトルが始まる環境にいる。それは本当に、すごいことで、最高のことだと、おれは思います。
おれ自身は、社会人でのプレーからは離れたけれど、相変わらず週末には駒場のグラウンドに足を運んで、WMMの練習に参加している。選手登録がないので公式戦には出られないけれど、いまだ原点は変わっていないと思う。
おれたちの原点に乾杯っすね。また、呑みに行きましょう。

ちなみに、結局帰って寝たのは2時近く。それでも翌朝8時40分に家を出て、午前中の2時間駒場で汗を流しちゃう自分には、我ながらあきれてしまう。ラグビーのない週末には、昼近くまで寝てたりするのにね。