学生時代の仲間が作ったクラブチーム"WMM"が、東京都3部の決勝に臨んだ。
相手は、東京外人クラブ。場所はもちろん、キズーチフィールドだ。
WMMの練習にはよく顔を出しているのだけれど、公式戦を観るのは実は初めてだった。選手登録のないおれは、公式戦には出られないし、ふらっと観に行くにはキズーチは遠すぎるからね。
WMMは、春シーズンの目標として、3つの試合を絶対にものにすることを掲げている。1つは、GWに行われた東大現役とのゲーム。これは以前にも書いたけれど、内容はともかく50ー10くらいできっちりと勝っている。残る2試合のひとつは、6月5日(日)に駒場で開催される東大ラグビー祭のイベントのひとつとしてマッチメークされた、タマリバ戦。そしてもうひとつが、この日の東京都3部リーグ決勝戦だったんだ。
結果はというと、12ー0で3部優勝を手にした。
おめでとう。
来週にはタマリバ戦が控えているけれど、まずは3部制覇、お疲れ様でした。
でも、おれの正直な感想を言うと、なにか違うなーって。
試合内容は、はっきり言ってよくなかった。それは観ている側だけの思いではなくて、グラウンドにいた多くのメンバーも、同じことを感じていたと思う。ノーサイドの後、多くのメンバーがそんなコメントをこぼしていた。とにかくミスが多かった。相手の反則とレフリングにフラストして、自滅していた。それでも勝てたのは、3部のレベルではやっぱり底力に勝っていたからだと思うけれど、こんなはずじゃないんだ、という思いは強かったんじゃないか。
でも、おれが抱いた「違う」感じ、というのはそういうことじゃないんだ。
ひとつ言えるとすれば、もっと謙虚にやってもいいのかなって。
クラブだから、活動になんの強制力もないし、普段なかなか練習にまで顔を出せない人も多い。練習していないのだから、ミスが出るのは当たり前だし、仕方のない部分もあると思う。本当にタイトなゲームというのは、そう簡単に出来るものじゃない。おれにしたって同じことで、そのことを偉そうに言うつもりは全然ない。
ミスは出る。でもそこで、「多少ミスがあっても勝つに決まっている」というようなプライドがあって、しかもそのプライドに根拠がない。そんな雰囲気に、たぶん少し違和感を感じたんだ。
練習していないんだ。プライドに根拠があるわけがない。そんなに余裕をかませるほどの貯金を持って卒業したわけじゃないことは、2勝19敗というおれの学生時代の戦績がなにより物語っている。
ミスしたら、謙虚に取り返す。ひとつひとつのプレーに、謙虚になる。
それがクラブラグビーなのかな、って。
東大の魂のひとつは、弱さを知ってることだったはずだからね。
外野から勝手に書いてしまったけれど、WMMは勝利を明確にメッセージしているチームだから、余計にそんなふうに感じたんだと思う。メンバーには失礼だったかもしれないけれど、ふだん練習に参加させてもらっている身として、応援しています。
そして次は、来週のタマリバ戦。こいつは、おれも出られるんだからさ。
とにかく謙虚に、喰らいついてやろうと思ってます。